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甲田式健康法



【概要】

玄米菜食・少食・生食による食養、脊柱の歪みや血液の循環を改善する西式整体運動などを通した、食事と運動の両面からの養生法
※オススメポイント※
◇管理者は2012年4月75kg→同年7月65kgまで減量しました。
 (1日30分のウォーキング又は筋トレは行うが、残り終日動けず寝てる状況での減量です。)
■ダイエットにも効果的!
■本サイトで紹介している病気は「動けない」→「高脂血症」などを併発している場合が多く、少食でありながらバランスのとれてる甲田式食事療法をオススメします。
《感謝の気持ち》
■食べるということは植物・動物を殺生すること。
→殺生を最小限にして「ありがたい」気持ちを持つ仏教精神が背景にある健康法です。
■殺伐とした心に陥りがちな闘病や現代生活に、慈愛に満ちた甲田先生の実践は、我々に精神的な支えをもたらす気がします。

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※分かりやすさのため管理者独自の解釈をしている部分があります※

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【食事療法】

《腹七分目メニューの参考例》

□ 朝は野菜ジュースなど水分摂取を基本にします。

□昼ご飯は玄米ご飯100gと豆腐、白身魚、チリメンジャコ、メザシ、カキ、黒豆、ゴマ、海藻類、シジミ、アサリ、納豆などの食材で1皿が基本です。

□夕食は玄米ご飯100gと豆腐、白身魚、チリメンジャコ、メザシ、カキ、黒豆、ゴマ、海藻類、シジミ、アサリ、納豆などの食材から2皿つくり食べるのが基本です。

(食事は腹6から7分目を基本とします。)

(生の玄米を食べるのが基本ですが、私の場合は普通に炊きました)

(食べ過ぎた翌日は昼も夜も豆腐をメインに1皿ぐらいにして調整します。)

※ポイント※


■甲田先生は西式健康をアレンジして甲田式健康法を確立しました。皆さんも基本ポイントだけは押さえて、後はアレンジして貴方なりの健康法を見つけてください。

《基本ポイント》
 ○少食
 ○朝食時の水分摂取
 ○生食・発酵食品など酵素を使う
 ○玄米・チリメンジャコなど「丸ごと」の食材を使いバランスをとる。
 ○野菜や穀類を使う
 ○地元の旬の食材を使う
 →自分の祖先はこんなもの食べてたのと違うかな?というイメージで!
 →自然と共存してきた本来あるべき人類の暮らし方をイメージして!


《アレンジ例》
◇管理者の場合、炭水化物を燃焼できず余らせてしまう体質+筋肉量を増やしたいと言う理由で低炭水化物・高タンパク質にアレンジしました!

 ○朝 納豆と卵と水分摂取
 ○昼 ツナ缶(水煮)
 ○夜 和食でご飯の量は半分




【温冷浴】

《西式運動整体療法由来で甲田式健康法でも人気の温冷浴のご紹介》

《行い方の例》


【準備】
 ○いつものように湯船に40度程度のお湯をはります。
 ○普通にシャワーで身体を洗います。

(1)18度程度の冷たいシャワーを1分浴びる

(2)40度程度の湯船に1分つかる

(3)18度程度の冷たいシャワーを1分浴びる

(4)40度程度の湯船に1分つかる

(5)18度程度の冷たいシャワーを1分浴びる

(6)40度程度の湯船に1分つかる

(7)18度程度の冷たいシャワーを1分浴びる

《補足説明》

■冷浴で始まり冷浴で終わるのが基本です。
■夏は冷シャワーと温シャワーを交互に用います。
■冷温を繰り返すたび皮膚が伸び縮みし皮膚の汚れが落ちます。
 →実は「特に身体は洗わなくて良い」そうです。
(実際にボールペーンで肌に字を書いて実験しましたが、そっと摩りながら冷温浴をすることで字がほとんど見えなくなりました。)

《期待される体調を整える効果》


◇冷浴を行う事で、皮膚や四肢の血管が収縮し、古くなった血が肺や肝臓に戻ってきて酸素を得たり、解毒されたりします。

◆温浴を行うことで、皮膚や四肢への血管が開き、新しくなった血液が隅々まで行き渡ります。

◇◆これを交互に行うことで、新陳代謝が促進されるそうです。

※注意点※


■ 心臓の弱い方、体力のない方、ご高齢の方は医師とご相談ください。

《配慮例》
○冷水の温度をぬるめに上げて行う方法があります。
○風通しの良い部屋で、服を脱いだり着たりして自律神経を鍛える、より穏やかな方法もあります。

【個人的な感想】


◇◆温冷浴は、強制的に交感神経・副交感神経のチャンネルを切り替える行為なので、
→暑さ寒さに適応しやすくなる。寝る起きるのリズムを作りやすくなる印象があります。

◇交感神経が緊張すべき時(運動時、冷え込んだとき)

→すぐにエンジンがかかるような気がします。例えば、腕立て30回程度で、交感神経が優位になり、汗が出るほど暑くなり、皮膚・内蔵にあった血流を集中して、筋肉に送り込んでいるような実感があります。腹筋も腕立ても、2,30回でヘタってたのが、気合が入り運動を継続しやすい気がします。



◆副交感神経が緊張すべき時(食事時、眠りにつくとき)

→にすぐにリラックスできるような気がします。疲れたなと感じたとき、しんどくて悶えていたのが、すっと昼寝に入りスッキリと目覚める事が多くなった気がします。



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【西式整体運動】

《根底にある考え方》

◇人類は進化途中で身体にトラブルをかかえている?

◇重たい頭部を乗せた首への負担が重く、二足歩行により脊椎や腰にも負荷と歪みがあるのではないか?


◇二足歩行になった事で、血流が一気に下肢に集まり浮腫など循環不良に悩んでるのではないか?


◇上記の進化途中で生じた疲れを癒す手段は、本来固い大地に寝たり座ったりする事なのではないか?つまり禅修行のごとく固い床で座禅し寝るのが心身の健康につながるのではないか?


《西式健康法の真髄》

◇古来の人類が無意識に行ってきた健康法に、2足歩行と真逆の運動法や、禅の心身健康法を足したのが西式健康法である。
(温冷浴もそうである衣服を着込みエアコンを使ったのは、人類史上最近の事である。昔の暮らしと禅修行の要素を取り入れたのが温冷浴であると思われる。)

【六つの基本型】

《西式整体運動は6つの基本型から成り立ってます。順に説明します。》

1.平床寝台

《方法》

■固い床で布団を敷かずに寝起きする。
※さすがに辛いので、固めのマット、薄めの布団などで調整しましょう。

《理由》

◇やわらかな布団やマットレスでは、部分的へこみ歪みが生じ、、脊柱が一直線にならないので、昼間の二足歩行のズレを矯正することができません。
◇大地で寝ていた昔の人類のイメージ。禅寺の質素な寝具のイメージ。
◇固い床が骨の際にあるツボを適度に刺激し、内臓機能を高める効果があります。
※さすがにいきなりだと辛いので、せめて夕方固い床で一休みして矯正するのも良いでしょう。

2.硬枕利用

《方法》

■固い棒状の枕を首の下にあてるように使用して眠る。腕の太さぐらいの棒、人類が猿だった頃に枕にしていたであろう木の枝のような太さの棒を用いる。
※ちょっと辛いと言う場合は、腕の太さぐらいにバスタオルを巻いて使う方法があります。

《理由》

◇重たい頭部を乗せられ縮んでしまった頚椎の隙間を伸ばす働きがあります。
◇公園のベンチの背中の部分がドラム缶のように丸くなってて背中を伸ばせる健康器具を見たことがありませんか?同じように首の骨も牽引し矯正する必要があるのです。
◇ちなみに犬猫など四足歩行の動物は背骨が横を向いているので頭部を大きく発達させるのは無理です。人間は直立歩行で大きな頭を乗せる事が可能になり知能を著しく発達させました。代償として首に大きな負担をかかえているのが今の人類です。
◇かわいそうな首をケアするのが硬枕利用です。

3.金魚運動

《方法》

1.仰向けになって、からだをなるべく一直線に伸ばす。


2.足先を揃えてひざの方へ直角以上に反らす。(両方の足の裏が一平面の上にあるようにします。)


3.両手を組んで、首の後ろの真ん中辺に当てます。


4.両膝で調子をとって魚の泳ぐまねを細かく素早く行います。


(朝夕1〜2分間行ってください)

《理由》

◇陸上で行う水泳のような健康法です。脊椎の左右のねじれを正します。
◇健康法には祖先の動きを辿る種類のグループがあります。

→猿の動きを取り入れた「ぶら下がり健康法」


→爬虫類の動きを取り入れた「ワニのポーズのヨガ」


→魚類の動きを取り入れた「水泳」


 どれも「脊柱」に効果的に働きかけます。金魚運動 も同じです。

4.毛管運動

《方法》

1.仰向けの姿勢になります。


2.手足をなるべく垂直にあげます。


3.手指は軽く離して伸ばし、足の裏はできるだけ水平にします。


4.この状態で、手足を1−2分間微動させます。

《理由》

◇心臓からキレイな血液が届くよう、まず先に四肢を仰向けにして微振動させることで、リンパマッサージと浄血療法を自分で行ってしまおうというのが毛管運動です。

→心臓がいくら頑張って新しく栄養豊富な血液を送ろうとしても、四肢にうっ血などの悪い水・古い血が居座っていると、努力も虚しく身体本来の力が発揮できず、最悪の場合更に浮腫むばかりです。



◇吸玉(浄血療法)やマッサージなど老廃物を静脈から心臓へ戻すシステム、リンパドレナージュの仕組み、これらと共通の発想を持った健康法です。
◇伝統医療の専門的なケアが、手軽に自分で行えるのが魅力です。
◇二足歩行の真逆、四足歩行の真逆の運動をとりいれています。日常活動の疲れを回復し、新陳代謝を活発にします。

5.合掌合蹠(がっしょうがっせき)

《方法》

■合掌の方法(手を合わす)

1.平床などに仰向けに寝ます。


2.手の五本の指を密着させます。


3.手のひらを合わせます。


4.左右各五本の指のうち中指は少なくとも第二関節まで、その他の指は第一関節までを、互いに離れぬように密着させます。(中に空洞を作ります)


5.できるだけまっすぐに顔面の高さに合掌します。


■合蹠の方法(足を合わし曲げ延ばしする)

1.平床などに仰向けに寝ます。


2.足の裏を合わせるます。


3.ひざを曲げて開きます。


4.足の裏を合わせたまま足を前後の方向に、締めたり伸ばしたりします。


■合掌合蹠の方法

1.平床などに仰向けに寝ます。


2.両手を胸の上で合掌させます。


3.両足の裏を合蹠方法を守り合わせます。


4.両足を合蹠方法を守り前後に締めたり伸ばしたりします。


5.この往復運動を十数回おこないます。

《理由》

◇身体左右のバランスを整え、筋緊張の左右差、骨格の歪み、血流の偏りを正常にします。
◇合掌は宗教などで心身を安らげる動作として無意識に古くから取り入れられている行為です。
◇空洞を作った合掌の場合、中の空気が温かくなってきます。手当てに用いる温もり、生命の温もりであり、東洋医療における「気」に相当する治癒エネルギーです。気功の基礎にならい、手中の温もりを感じ体中を駆け巡るイメージを持てば心身調和につながります。
◇空洞を作った合掌の場合、手の骨格を整体している状態です。更に胸より上に中央に手を持っていくことで、手→腕→肩→脊椎周囲に整体の効果が伝達します。
◇合蹠は合掌の足バージョンであり、神経・筋肉バランスを整えるだけでなく、骨盤や足や腰の整体効果があります。
◇毛管運動と同じく、二足歩行と四足歩行の真逆の動作を取り入れており、日常活動で生じた歪みを矯正し、姿勢を正しくリセットする効果が期待できます。

6.背腹運動

《準備運動》

1 両肩を同時に、10回上下させる。


2 頭を右に10回傾ける。


3 頭を左に10回傾ける。


4 頭を前に10回傾ける。


5 顎を引いた状態で


  頭を後ろに10回傾ける。


6 すばやく頭を右後ろに10回回す。


  すばやく頭を左後ろに10回回す。


7 両手を水平に伸ばし、頭を左右に1回ずつ回す。


8 両腕を垂直に伸ばし、


  頭を左右にゆっくり1回ずつ回す。


9 親指を深く包み込むように握り、


  両腕を直角に曲げる。


10 9の状態で上腕を水平のまま後ろに引くと同時に、


顎を上に突き上げる。



《方法》

1.正座して、ひざをやや開いて座ります。


2.尾骨を中心に頭の頂点までをなるべく一直線になるよう姿勢を正します。


3.手は、小指側を下にして膝に軽くのせます。


4.背筋を真っ直ぐに伸ばした状態で、メトロノームのように左右に振子運動をする。


5.身体が左右に傾いたときにおなかを押し出し、真ん中にきたときに引っ込めます。



1往復を1回として、1分間に50−55回、


10分間で500回が標準です。


 

《理由》

◇自律神経という体調管理をしている神経の束は脳から出て脊柱に沿って走行しています。その自律神経の働きを整える運動です。
◇自律神経は脳から出て、まず首を通りますので「準備運動」で事前に首をほぐすのが大前提になります。
◇自律神経は2種類あり、交感神経も副交感神経もどちらの束も背骨の左右を通っているので、左右に揺れる動作が大事です。左右の揺れの動作で体調バランスが整っていきます。
◇腹部を出したり引っ込めたりする動作は、血圧を変動させ、自律神経を適度に刺激します。
◇ちなみにロングブレスダイエットは腹部を普通にしてブレス、腹部を引っ込めてブレスを行うことで、交感神経を刺激し、発汗、体温上昇、筋肉への血流増大、心拍数上昇を促しています。腹部を使うことで自律神経に刺激を与える点では両者に共通点が見られます。