闘病記
【2008年】
◆2008年は「自分は脳脊髄液減少症じゃないか」と思ってました。
→あまりにも頭が痛く、姿勢や気圧による変動に影響されやすい痛さだったからです。いくつかの医療機関を訪ね歩きました。
◆2008年7月ごろ、
明舞中央病院という低髄圧症を取り扱っている医療機関に検査入院し精査してもらいました。脳脊髄液減少症では無いそうです。実際は、薄い霧のように漏れ出ている映像の所見はあるのですが、その程度の漏れは正常範囲との見解です。軽い程度の漏れでブラッドパッチを行うと余計に体調が悪くなる副佐用のリスクもあるのでブラッドパッチは止めましょうということになりました。
◆見過ごしたイビキ
【睡眠時無呼吸症候群?】二泊三日の入院中、同室の患者というかオッサンから、僕の「イビキがやたらうるさい」とクレームがありました。文句いいのオッサンに気を遣うのもイヤなので、2泊目から個室に変えてもらいました。
今思えば、その時から睡眠時無呼吸症候群だったのかもしれません。
いつか忘れましたが、10年ぐらい前、52キロの体重だったことがあり、その時も眠かったり疲れやすかったりしてましたので、骨格上の問題?舌が大きい事から?来ているのかもしれません。
【2009年】
◆2009年は慢性疲労症候群では無いか?と
大阪市立大学 医学部附属病院
を受診しました。
◆初診振るい分けには、発達障害も研究している医師がいました。
◆どうやら、ADDの中には慢性疲労症候群と酷似した症状を示す人が多数いて、鑑別するらしいです。
◆精密検査を受ける前から言われました。「多分、酷似しているけど慢性疲労症候群じゃないので、当院の治療では効果が上がりにくい可能性が高い。」と前置きされました。
◆精密検査後の医師のコメント
「ADHDが大人になってこじれたパターンの確率が高い。」
「ADHDがこじれて元来からある神経伝達物質のアンバランスに加えて、代謝障害など合併し慢性疲労症候群によく似た症状が出ているケースだろう。」
「慢性疲労症候群だったとしても当院で症状が軽くなる人は5割程度。なので、改善の可能性が薄い遠くの当院より、近くの発達障害の専門医に見てもらい、じーっと耐える方向をお薦めする。」
「お力になれなくて申し訳ないけど、貴方は自身で調べる能力が高いので、何か良い道を自分で見つける可能性があるかもしれない。良い道が開けるよう祈ってる。」などとと言ってくれました。
◆体力も尽きていましたし、自分で何とか見つけようと、耐えながら病気の原因を探すことに決めました。
【2010〜2011】
◆頭痛解決の道のり
【勝手に付けた仮説】「私の場合、n-3系の油脂が不足してすると、前兆として皮膚炎などの軽い炎症が出現する。終にバランスが崩れると激しい胃腸炎から嘔吐と下痢が起こり、恐らく頭痛も一過性の脳脊髄炎ではなかろうか?」という仮説を自分勝手に立てました。
【仮説の理由】
《悪化の条件が決まっているので》何度も繰り返す内、特定の店で食べた後だったり、肉やピザを食べた後に、頭痛・嘔吐・下痢が起こりやすい事に気がつきました。加えて前兆として口内炎・皮膚炎・鼻炎・目の痒みなど全身の炎症症状が同時多発的に起こっている事がとても気になりました。
《各種の情報から判断》『EPAなど魚由来の脂肪酸を食べると炎症性疾患の予防となる』といった情報や、厚生労働省が『肉由来のn-6系の油脂を控えるよう、魚由来のn-3系の油脂を推奨している事実』などをWEBをあれこれ調べて、自分なりの仮説を立てました。
【方法】「肉2対魚1」つまり「n-6系:n-3系の油脂バランスが、2:1ぐらい」になるように食事を調整して実践しました。
→WEB上で推奨されていたバランスより魚を多めに摂取しました。
【結果】仮説が本当に正しかったか?科学的な証明はできませんでしたが、頭痛・下痢・嘔吐で悩むことが嘘のようになくなりました。
【2012】
◆頭痛・下痢・嘔吐は無くなりましたが、耐え難い眠気と疲労感は相変わらずでした。私を苦しめている相手は単独犯ではなかったようです。
◆2012年3月頃、睡眠障害のWEBページを検索しながら、2008年脳脊髄液減少症の検査入院時、同室の患者がイビキガうるさいと言ってた事を思い出し、睡眠時無呼吸症候群を連想しました。
◆妻と娘にイビキの事を質問してみると
→「ひどく大きい」「途中で止まる」「苦しそう」「一瞬、『死ぬんちゃうか?』って起こそうか迷うほど」と答えてました。いよいよ怪しいと思いました。
◆睡眠障害の疑い
1、骨格や舌の大きさの問題で睡眠時無呼吸症候群になってるのかな?
2、他の睡眠障害かも?
の二つの可能性を4月時点では勝手に自分で予想し疑ってました。
◆睡眠時無呼吸症候群だけなら、耳鼻科で良かったのですが、痩せていても、やはり眠たさと疲れは取れないので、睡眠障害全般を取り扱っている病院を調べました。
◆4月に睡眠障害全般を取り扱っている
阪南病院に検査の申し込みをしました。予約で一杯で7月まで待たなくてはいけません。
◆原因不明の病気のしんどい所ベスト集
※何処に相談したらいいかわからない。
※近隣の医者には「何とも無い」と言われる。これは「私が扱ってる分野の検査では異常が見つけられなかった。」だけの事なのだが、分かってくれてないような気がしてとても辛い。
※それらしい病院が見つかっても遠方で行くのも死ぬほど辛い。
※相談に行っても精密検査待ちでスケジュールが一杯で、かなり待たされ、もう一度行かないといけない。
※検査の結果、「症状は似ているけど、当院では残念ながらお力になれない。」と言われる事もありうる。
→検査待ち、そして結果が出るまで今までの泥沼を思い出しました。
◎原因不明の場合、闘病は精神的に辛く、うつ症状を併発している事も多いようです。最悪の脱落(自殺など)を防ぐためにも、精神科・心療内科などで、闘病継続のサポートをしてもらうことをオススメします。
◆7月3日から一泊二日で精密検査をしました。
◆7月19日、阪南病院から睡眠時無呼吸症候群です。と言われました。
◇検査結果概要
・ 1時間に22回呼吸が止まっている。
・ 酸素濃度が82%、これは2分間息が止まっている状況。
・ 熟睡しているステージ3はほんの少しだけ、更に深い眠りのステージ4の時間は皆無という具合で、浅い眠りのステージ1と2の間を行き来している状態。
◆7月23日 睡眠時無呼吸症候群の治療として、CPAP(経鼻的持続陽圧呼吸療法)の箱型機械を受け取りに行きました。
◆CPAPとは 鼻にマスクをあてると、持続的に高圧の空気が送り込まれ、塞がれた気道が圧力で通りの良い状態にキープしてくれる機械です。
→圧力は呼吸に合わせて自動制御されるので良くできた機械です。呼吸を吸うときは楽なんですが、吐くときはやや強めに吐く必要があります。
→私の場合はすぐに慣れました。遅い人でも2,3ヶ月で慣れるそうです。
◆経過は良好で、「耐え難い眠気と死んでしまうのでは?という恐怖を伴う疲労感」は消え去りました。
◆生活リズムはまだまだです。残る下っ端どもがいるのか?まだまだ探求は続けます。
【お知らせ】JAFさんが4800円で睡眠時無呼吸症候群の簡易検査サービスを始められたそうです。(2012夏より開始)
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